Palmeiro, Brian S., et al.
"Evaluation of outcome of otitis media after lavage of the tympanic bulla and long-term antimicrobial drug treatment in dogs: 44 cases (1998–2002)." 
Journal of the American Veterinary Medical Association 225.4 (2004): 548-553.

PubMedリンク PMID:15344362
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タイトル
:犬の鼓室包洗浄洗浄と長期の抗菌薬治療後の転帰の評価;44症例(1998-2002)

==アブストラクト===
 目的
:鼓室包のビデオ耳鏡洗浄と長期の抗菌薬治療を行ったあとの犬における中耳炎の転帰について評価すること。

デザイン
:回顧的研究。

動物
:大学紹介病院で中耳炎の治療をした犬44頭。

方法
:医療記録を、シグナルメント、耳道疾患の期間、以前の内科治療、皮膚科学的診断、耳道浸出液の細胞診と微生物培養の結果、ビデオ耳鏡検査中の初見、内科治療、解消までの日数、処方された維持治療について再調査した。4つのうけい独立した変数(年齢、紹介前の耳道疾患の期間、治療計画におけるコルチコステロイドの使用、緑膿菌による感染)を、解消までの時間に対する潜在的な影響について統計学的に評価した。

結果
:紹介以前の自動疾患の期間の平均±SD(範囲)は24.9±21.6(3〜84)ヶ月であった。36頭で中耳炎は鼓室包の洗浄と内科治療ののちに改善し、改善までの期間の平均±SD(範囲)は117±86.7(30〜360)日であった。改善までの期間は、評価された各変数によって有意な影響をうけることはなかった。3頭が追跡不能となり、4頭は最終的に外科的な介入を必要とした、耳炎が改善した36頭中7頭で再発がみられ、4頭では追加の洗浄処置を必要とした。

結論と臨床的意義
:この結果は鼓室包の洗浄と内科治療の組み合わせが、犬の中耳炎の治療オプションとして有効で実現可能な方法であることを示唆している。