Fernández, Ricardo, and Esther Chon.
"Comparison of two melphalan protocols and evaluation of outcome and prognostic factors in multiple myeloma in dogs."
 
Journal of veterinary internal medicine (2018).

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タイトル: 犬の多発性骨髄腫における2つのメルファランプロトコールの比較と、転帰と予後因子の評価。

==タイトル===
背景:犬の多発性骨髄腫(MM)は通常、メルファランで治療される。報告されているメルファランの毎日の投与スケジュールは、よく許容され、良好な予後と関連する。逸話的にはパルス投与計画が良好な反応をもたらすとされているが、犬の多発性骨髄腫に対するこの投与計画について、長期転帰と安全性のデータはほとんどない。

仮説/目的
(1)メルファランのパルス投与と毎日投与スケジュールの間で、転帰と有害事象の詳細を比較すること。
(2)メルファランで治療された多発性骨髄腫の犬における予後因子を報告すること。
われわれは、どちらのプロトコールも同様の転帰と許容性をもつだろうと仮説をたてた。

方法:回顧的コホート研究により、いずれかのプロトコールの治療をうけた犬の転帰と有害事象を評価した。

結果:どちらの計画もよく許容され、同様に効果的であり、全体の中央生存期間が930日であった。この研究集団においては、腎疾患と好中球-リンパ球比は負の予後因子であり、一方、高カルシウム血症と骨融解病変は予後因子ではなかった。

結論と臨床的重要性
:良い結果は、多発性骨髄腫の犬の治療に対するいずれの投与計画も使用できることを支持し、腎疾患と好中球-リンパ球比は負の予後因子であった。これらの結果を確認するために前向き対照ランダマイズ研究が必要とされる。