Perlini, Michael, Andrew Bugbee, and Scott Secrest.
"Computed tomographic appearance of abdominal lymph nodes in healthy cats." 
Journal of veterinary internal medicine (2018).

PubMedリンク PMID:29572939
本文:無料公開あり(全文) 

タイトル:健康な猫における腹腔内リンパ節のコンピュータ断層撮影所見

==アブストラクト===
背景
:コンピュータ断層撮影(CT)は獣医療において一般的に用いられており、疾患の特定と腫瘍のステージングにおいて重要な役割を担っている。腹腔内のリンパ節の同定は、臨床的、治療的、および予後における意思決定にとって重要である。健康な猫における腹腔内リンパ節のCT所見について述べた研究は公表されていない。

仮説/目的
:すべての腹腔内リンパ節がCTで同定され、その多くのリンパ節が細長く均一の増強されるだろう。

動物
:臨床的または生化学的に疾患のない健康な猫16頭。

方法
:健康な猫の鎮静下の造影前および造影後のCT画像を使用し、腹腔内リンパ節の存在を同定し、特徴を描出した。そして、これらの評価を患者の特徴と比較し、可能性のある相関を同定した。

結果
:腹腔内リンパ節はCTで容易に同定され、後腸間膜、結腸、肝臓、鼠径、および膵十二指腸リンパ節が16/16頭で同定された。リンパ節のサイズと形状はリンパ節ごとに異なり、ほとんどすべてのリンパ節(515/525)は均一な造影増強であった。年齢と腹腔内リンパ節の長さ(p=0.0166)と幅(p=0.0387)の間には有意な負の相関がみられ、年齢と仙骨リンパ節の数についても同様であった(p=0.0493)。リンパ節内の死亡が18/525のリンパ節で存在した。

結論と臨床的重要性
:CTは、猫の腹腔内リンパ節を容易に同定し特徴付けることができた。この研究は16頭の健康な猫の腹腔内リンパ節のCTの特徴について主観的および客観的な情報を提供し、若い猫では腹腔内リンパ節がより大きく、仙骨リンパ節の数もより多かった。