Sylvane, Brittany, et al.
"Effect of cross‐match on packed cell volume after transfusion of packed red blood cells in transfusion‐naïve anemic cats."
Journal of veterinary internal medicine 32.3 (2018): 1077-1083.
PubMedリンク PMID:29573055
本文:無料公開あり(全文)
タイトル:輸血未経験の貧血の猫における濃厚赤血球輸血後の赤血球容積に対するクロスマッチの影響
==アブストラクト===
背景:新規の猫赤血球抗原は赤血球輸血の効果の減弱と急性輸血反応(ATR)の発生率の増加に関連する。
目的:輸血未経験の貧血の猫において、主要なクロスマッチが急性の免疫性輸血反応の発生率と、輸血後24時間までの輸血効果に与える影響を調べること。
動物:輸血未経験で貧血のある家庭飼育の猫48頭。
方法:前向き、ランダム化比較試験。2016年1月から2017年8月の間に濃厚赤血球輸血をうけたすべての輸血未経験の猫が組み入れ基準をみたした。研究群の猫ではクロスマッチと血液型が適合する濃厚赤血球を輸血し、対象群の猫ではクロスマッチを行わずに適合する血液型の濃厚赤血球を輸血した。急性輸血反応の発生率と輸血後のPCVの変化を記録した。
結果:クロスマッチ群(CM+)と非クロスマッチ群(CM-)との間で、輸血反応の発生率に有意な差はなかった(CM+ 4/24;17%、CM- 7/24;29%、p=0.16)。両軍における輸血後のPCVの平均変化について、輸血後いずれの時点での測定でも、有意な差はなかった(直後:CM+ 0.62±0.59、CM- 0.75±0.48、p=0.41、1時間:CM+ 0.60±0.66、CM- 0.74±0.53、p=0.43、12時間:CM+ 0.70±0.55、CM- 0.66±0.60、p=0.81、24時間:CM+ 0.64±0.71、CM- 0.64±0.48、p=0.70)
結論と臨床的重要性:われわれの結果は、AB式血液型の輸血未経験の猫における赤血球輸血の有効性を増加させ、関連した有害事象を減少させるために主要なクロスマッチ試験を利用すること支持しなかった。
"Effect of cross‐match on packed cell volume after transfusion of packed red blood cells in transfusion‐naïve anemic cats."
Journal of veterinary internal medicine 32.3 (2018): 1077-1083.
PubMedリンク PMID:29573055
本文:無料公開あり(全文)
タイトル:輸血未経験の貧血の猫における濃厚赤血球輸血後の赤血球容積に対するクロスマッチの影響
==アブストラクト===
背景:新規の猫赤血球抗原は赤血球輸血の効果の減弱と急性輸血反応(ATR)の発生率の増加に関連する。
目的:輸血未経験の貧血の猫において、主要なクロスマッチが急性の免疫性輸血反応の発生率と、輸血後24時間までの輸血効果に与える影響を調べること。
動物:輸血未経験で貧血のある家庭飼育の猫48頭。
方法:前向き、ランダム化比較試験。2016年1月から2017年8月の間に濃厚赤血球輸血をうけたすべての輸血未経験の猫が組み入れ基準をみたした。研究群の猫ではクロスマッチと血液型が適合する濃厚赤血球を輸血し、対象群の猫ではクロスマッチを行わずに適合する血液型の濃厚赤血球を輸血した。急性輸血反応の発生率と輸血後のPCVの変化を記録した。
結果:クロスマッチ群(CM+)と非クロスマッチ群(CM-)との間で、輸血反応の発生率に有意な差はなかった(CM+ 4/24;17%、CM- 7/24;29%、p=0.16)。両軍における輸血後のPCVの平均変化について、輸血後いずれの時点での測定でも、有意な差はなかった(直後:CM+ 0.62±0.59、CM- 0.75±0.48、p=0.41、1時間:CM+ 0.60±0.66、CM- 0.74±0.53、p=0.43、12時間:CM+ 0.70±0.55、CM- 0.66±0.60、p=0.81、24時間:CM+ 0.64±0.71、CM- 0.64±0.48、p=0.70)
結論と臨床的重要性:われわれの結果は、AB式血液型の輸血未経験の猫における赤血球輸血の有効性を増加させ、関連した有害事象を減少させるために主要なクロスマッチ試験を利用すること支持しなかった。
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