Morgan, E., et al.
"Canine T cell lymphoma treated with lomustine, vincristine, procarbazine, and prednisolone chemotherapy in 35 dogs."
 
Veterinary and comparative oncology(2018).

PubMedリンク PMID:30117253
本文:無料公開なし

タイトル:35頭の犬におけるロムスチン、ビンクリスチン、プロカルバジン、プレドニゾロンにより治療した犬T細胞性リンパ腫 

==アブストラクト===
犬のT細胞性リンパ腫はこれまで、B細胞性に比べて不良な予後の指標とされている。サイクロフォスファマイド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロンによるプロトコールは、犬のリンパ腫の第一選択の治療として広く受け入れられている。T細胞性リンパ腫に対する代替プロトコールについての調査研究がいくつかある。

この研究では、T細胞性リンパ腫の犬35頭のおける第一選択治療としてロムスチン、ビンクリスチン、プロカルバジン、プレドニゾロンの修正プロトコールの使用を調査した。35頭のすべての犬の無進行生存期間の中央値は、431日であり、6ヶ月、1年、2年、3年の無進行生存はそれぞれ69%、54%、29%、12%であった。中央生存期間は507日であった。29頭が完全寛解となり、無進行生存期間の中央値は509日であった。30頭がプロトコール中に有害事象を経験し、そのうちの73%がグレード1または2だった。

このプロトコールは過去の研究と比較して中央無進行進行期間と中央生存期間を増加させ、犬のT細胞リンパ腫の第一選択の化学療法プロトコールとしての使用が提案される。