Yang, Vicky K., et al.
"The use of rivaroxaban for the treatment of thrombotic complications in four dogs." 
Journal of Veterinary Emergency and Critical Care 26.5 (2016): 729-736.

PubMedリンク PMID:26990131
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タイトル
:4頭の犬における血栓合併症の治療におけるリバーロキサバンの使用

==アブストラクト===
目的
:血管の血栓症のある犬4頭(2頭は肺血栓塞栓症、2頭は全身性の血栓症)の治療におけるリバーロキサバンの臨床的な使用について記述すること。

症例シリーズの概要
:この研究では、ヒトの患者で動脈または静脈の血栓を予防もしくは治療のために新たに承認された直接的なⅩa因子抗凝固剤の使用について記述している。血栓塞栓症のある犬に対する臨床現場でのこの薬剤の使用は、これまで報告されていない。2頭は肺血栓塞栓症をリバーロキサバンで治療した。両方の患者で血栓の大きさは減少したが、1頭は急性の呼吸障害と起こし安楽死され、もう1頭はこの執筆時点で良好に継続されていた。ほかの2頭は全身性の血栓症に対して治療された。血栓の大きさの減少は顕著だった。1頭はその後、原因不明の血便を起こし、もう1頭はこの執筆時点で良好に継続されていた。 

新しい、または独自の情報提供
:これは、犬の肺血栓症および全身性血栓症の両方の治療にたいして臨床現場で新規経口直接Ⅹa因子抗凝固薬を使用した最初の公表された報告だ。この症例シリーズでは、この薬剤の使用における限られた経験と、適切な投与量を決定するための私たちの戦略、および私たちのモニタリング計画についてを共有する。