Weissenbacher-Lang, Christiane, et al.
"Pneumocystosis in dogs: meta-analysis of 43 published cases including clinical signs, diagnostic procedures, and treatment." 
Journal of Veterinary Diagnostic Investigation 30.1 (2018): 26-35.

PubMedリンク PMID:29145787
本文:無料公開なし

タイトル
:犬のニューモシスチス症;報告された43症例のメタアナリシス、臨床徴候、診断方法、および治療について

==アブストラクト===
我々はニューモシスチス感染が確認された犬の報告症例43例について、疾患の存在を示す臨床パラメータの値と、病原体の検出方法を評価した。評価したパラメータは、臨床徴候、検査所見、胸部レントゲンの結果、剖検、病理組織所見、ニューモシスチスの検出方法、内科治療などであった。ニューモシスチス症は免疫障害の素因のある特定の犬種(キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、ミニチュアダックスフント)で最も多く診断された。年齢の中央値は1歳であった。白血球増多症、好中球増多症、および低ガンマグロブリン血症、を伴う慢性の治療抵抗性呼吸器徴候(たとえば頻呼吸、呼吸困難、咳)が最も多く述べられた臨床的および臨床病理学的な異常であった。ニューモシスチス症は他の呼吸器病原体との共感染によって隠されてしまう可能性があり、ニューモシスチスの病原体の検出を成功させることは非常に重要である。過去にはいくつかの検出方法が使用されたが、わずかしか信頼に足る結果を出すことはできなかった。2017年の時点では、気管支肺胞洗浄液のギムザ染色の細胞学的評価が一般的に使われているが、感度は中等度である。
特殊染色または鋭敏な分子技術を用いることで、もっと信頼できる結果を出すことができる。犬の適切な治療と高い生存のためには、ニューモシスチスの迅速で信頼のおける検出が必要だ。