Santilli, R. A., et al.
"Radiofrequency catheter ablation of accessory pathways in the dog: the Italian experience (2008–2016)."
 
Journal of Veterinary Cardiology (2018).

PubMedリンク PMID:30131290
本文:無料公開なし

タイトル:犬における副伝導路の高周波カテーテルアブレーション;イタリアでの経験(2008-2016年)

==アブストラクト===
はじめに:犬における副伝導路はほとんどが右側であり、非減衰伝導を示し、房室回帰性頻拍を仲介する。高周波カテーテルアブレーションは、ヒトの患者で副伝導路に沿った電気伝導を無効にするための第一選択の治療を考えられている。

動物:連続した76頭の家庭犬。

材料と方法:大きな犬の集団における副伝導路の正確な解剖学的分布と電気生理学的な特徴を記述し、高周波カテーテルアブレーションの長期的な有効性と合併症の割合について評価するための回顧的研究。

結果:76頭の犬で83の副伝導路が同定され(92.1%が単一、7.9%が複数の副伝導路) 、96.4%は右側、3.6%は左側であった。副伝導路に沿った伝導は、症例の68.7%で一方向性で逆行性であり、31.3%で双方向性であった。症例の6.5%で逆行性の減衰性特性を示した。症例の92.1%で順行性の房室回帰性頻拍が、6.5%で永続的な接合部回帰性頻拍が介在された。犬の97.4%で、高周波カテーテルアブレーションが実施され、短期的な成功率は100%であった。症例の7.7%で、18ヶ月以内に頻脈が再発し、引き続き行われた2回目のアブレーションが確かに成功した。ペースメーカーの埋め込みを必要とするような重大な合併症が2.6%の犬でみられた。

考察:これら76頭の犬における副伝導路の分布と電気生理学的特性は、過去の報告に類似していた。犬における高周波カテーテルアブレーションの長期的な有効性と合併症の割合は、 ヒトのものにとても類似しているように思えた。

結論
:副伝導路の高周波カテーテルアブレーションは、高い成功率と低い合併症の発生率で行われる可能性がある。