Mayhew, Philipp D., William W. Bush, and Eric N. Glass.
"Trigeminal neuropathy in dogs: a retrospective study of 29 cases (1991–2000)." 
Journal of the American Animal Hospital Association 38.3 (2002): 262-270.

PubMedリンク PMID:12022413
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タイトル
:犬の三叉神経障害;29症例の回顧的研究

==アブストラクト===
三叉神経の下顎枝によって支配される筋肉の弛緩性の麻痺または不全麻痺により口を閉じれなくなった犬29頭の医療記録について再調査した。臨床徴候の完全な解消および長期的な神経疾患の欠如に基づき、26頭で特発性三叉神経障害が診断された。これらの犬のうち、ゴールデンレトリバーが多くみられた。年齢、性別、または季節的な素因については確認されなかった。三叉神経感覚支配の障害が35%(9/26)で観察され、顔面神経の障害が8%(2/26)で観察され、ホルネル症候群が8%(2/26)で観察された。咀嚼筋の筋電図検査では、9頭中7頭で異常が明らかとなった。脳脊髄液検査の結果は、8頭中7頭で異常であった。コルチコステロイド療法は疾患の臨床経過に影響を与えなかった。回復までの平均期間は22日であった。リンパ腫、ネオスポラ・カニナム感染、および起源不明の多発性神経炎が、29頭中3頭で剖検時に診断された。