Dickerson, Vanna M., et al.
"Outcome following cosmetic rostral nasal reconstruction after planectomy in 26 dogs." 
Veterinary Surgery 48.1 (2019): 64-69.

PubMedリンク PMID:30412285
本文:無料公開あり(全文

タイトル;26頭の犬における鼻平面切除後の美容的吻側鼻再建術の転帰

==アブストラクト===
目的:鼻平面の腫瘍に対して鼻平面切除と美容的再建と両側の口唇皮膚粘膜フラップによる美容的再建を行なった犬の転機と飼い主の満足度を報告すること。

研究デザイン:多施設、回顧的症例シリーズ。

動物:26頭の家庭飼育犬。

方法:この手技を行なった犬について、医療記録を検索した。シグナルメント、診断、外科、合併症、再手術の必要性、再発、および生存に関する情報を記録した。飼い主には電話で連絡し、術後の犬の生活の質と、犬の転機についての飼い主の満足度について聞いた。

結果:25頭の犬で根治的な鼻平面切除を行い、1頭は鼻平面の切除を行なった。24頭は扁平上皮癌、1頭は非典型的腺癌、1頭は肥満細胞腫と診断された。19頭(73%)で合併症が起こり、9頭は再手術が必要となった。1頭は退院前に死亡した。中央生存期間は1542日(範囲 3-2010)であった。原発の腫瘍の再発は、2頭(7.7%)で疑われ、どちらも狭いもしくは不完全な切除であった。インタビューをした11人の飼い主の中では、10人が犬の外観に満足しており、8人は再度の手術に同意するだろうと答えた。

結論:手術後の離開はもっとも一般的であったが、腫瘍の局所コントロールと生存期間は非常に良好だった。飼い主の満足も高く、しかし術前の飼い主への説明は非常に重要である。

臨床的意義
:この手技は、積極性の低い手術では再発率の高い鼻平面腫瘍のある犬において、実行可能な治療オプションとして考慮すべきだろう。術後の合併症は一般的であるが、それは長期は続かず、生存期間も非常に良好であった。