Risio, Luisa De, et al.
"Association of clinical and magnetic resonance imaging findings with outcome in dogs suspected to have ischemic myelopathy: 50 cases (2000–2006)."
 
Journal of the American Veterinary Medical Association 233.1 (2008): 129-135.

PubMedリンク PMID:18593322
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タイトル:虚血性脊髄症が疑われた犬の臨床およびMRI所見と転帰との関連;50症例(2000-2006年)

==アブストラクト===
目的:虚血性脊髄症が疑われる犬における臨床徴候とMRI所見が転帰と関連するかどうかを調べること。

デザイン:回顧的症例シリーズ。

動物:50頭の犬。

方法:医療記録とMRIを再調査した。神経学的スコアとして1(正常)から5(最も重篤な機能不全)を、初回検査時点での神経学徴候に基づき割り付けた。飼い主または紹介もとの獣医師への電話質問と医療記録から追跡情報を得た。

結果:初回検査時の神経学的スコアの中央値は3(範囲 2-5)であった。追跡期間の中央値は584日(範囲 4-2090日)であった。初回検査時の神経学的スコアとMRIでみられた病変の範囲(病変の長さ/脊椎長比と病変の断面積の割合によって定量化)は、転帰と有意に相関した。病変の長さ/脊椎長比>2.0、または病変の断面積割合≧67%を用いた時の、予後不良を予測する感度は100%であった。

結論と臨床的意義
:結果は、虚血性脊髄症の犬において、初回検査時の神経学的徴候の重症度とMRIでみられる病変の範囲が転帰と関連していることを示唆している。