Asproni, Pietro, et al.
"Amyloidosis in association with spontaneous feline immunodeficiency virus infection." 
Journal of feline medicine and surgery 15.4 (2013): 300-306.

PubMedリンク PMID:23172696
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タイトル
:自然発生の猫免疫不全ウイルス感染に関連したアミロイドーシス

==アブストラクト===
自然発生性の猫免疫不全ウイルス(FIV)感染した猫34頭から得られた組織(13は無症候性の猫、21頭は猫後天性免疫不全症候群(猫エイズ)の徴候あり)と、35の血清学的にFIV陰性の猫から得られた組織について、アミロイド沈着の存在を決定するために調べた。実験的にFIVに感染させた猫20頭と、特定病原体フリー(SPF)の対照猫も同様に研究に含めた。腎臓およびその他の組織からえられたパラフィン包埋切片を、組織学的およぶ組織科学的な分析へ提出した。修正コンゴーレッド染色によってアミロイド沈着を同定し、アミロイド陽性糸球体中のアミロイド原繊維の存在を示すために電子顕微鏡により確定した。すべての陽性症例で、過マンガン酸カリウムによる処理により二次的なアミロイド沈着が同定され、さらにアミロイドのタイプがヒトAAアミロイドと猫ALアミロイドに対する一次抗体を用いて免疫組織科学的に特徴付けられた。異なる組織でのアミロイド沈着が、自然発生のFIV感染の猫の12/34(35%、猫エイズ7頭、無症候猫5頭)でみられ、血清学的FIV陰性の猫の1/30でみられた。実験的なFIV感染猫とSPF猫ではすべてでアミロイド沈着はみられなかった。アミロイドーシスはヒトレンチウイルス感染症での報告があり、ここでのデータは、自然発生のFIV感染の猫において、疾患の予後をより評価するために、肝障害および腎障害の鑑別診断としてアミロイドーシスの存在を考慮することの必要性を示している。