Bathen‐Noethen, A., et al.
"Magnetic resonance imaging findings in acute canine distemper virus infection." 
Journal of Small Animal Practice 49.9 (2008): 460-467.

PubMedリンク PMID:18482329
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タイトル
:急性のイヌジンステンパーウイルス感染におけるMRI所見

==アブストラクト===
脱髄はイヌジステンパーウイルス感染の急性相における顕著な組織学的特徴である。ヒトでは、例えば多発性硬化症において、脳の脱髄を調べるためにMRIは重要な診断ツールである。 イヌジステンパーウイルス感染が臨床的に疑われた若齢犬5頭に、脳のMRIおよび病理組織学的、免疫組織化学的な検査を行った。3頭の犬の小脳および/または脳幹部でT2強調像における灰白質と白質の間の高信号病変とコントラストの喪失が検出され、それらは病理組織学的検査で示された脱髄と相関していた。さらに、4頭の犬では、側頭葉でT2強調像における信号強度の増加がみられ、脱髄の所見はなかった。急性のイヌジステンパーウイルス感染の犬において、MRIはin vivoにける髄鞘形成の欠失の可視化のための高感度なツールであると思われる。発作後の浮腫と抗原陽性細胞の蓄積が、重要な鑑別診断と考えられる。