Charalambous, Marios, et al.
"Systematic review of antiepileptic drugs’ safety and effectiveness in feline epilepsy."
 
BMC veterinary research 14.1 (2018): 64.

PubMedリンク PMID:29499762
本文:無料公開あり(全文

タイトル:猫のてんかんにおける抗てんかん薬の安全性と有効性についてのシステマティックレビュー

==アブストラクト===
背景:猫のてんかんにおける抗てんかん薬の有効性と安全特性について理解することは、この重要な脳疾患を管理するうえで重要な検討事項だ。しかし、猫のてんかんの治療につての情報が不足しているため、猫における抗てんかん薬の有効性と忍容性にたいする現在のエビデンスを評価するために、システマティックレビューを構築した。犬のてんかんにおける以前のわれわれのシステマティックレビューの方法と材料を、今回の猫のシステマティックレビューにほとんど反映させた。PubMed、CAB Direct、およびGoogle scholarのデータベースを検索し、猫における抗てんかん薬の有効性および/または有害事象について報告した査読付きに研究を検出した。この研究では、エビデンスの質(つまり、研究デザイン、研究集団、診断基準、および全体のバイアスリスク)と、全体および各研究における測定されたアウトカム(つまり成功集団と罹患集団における有病率と95%信頼区間 )に関して評価した。

結果:抗てんかん薬の有効性と安全性の臨床的結果について記述された40の研究を含めた。2つの研究だけが“盲検化ランダム化比較試験”に分類された。研究の大多数で全体の高いバイアスリスクがあり、猫の集団が小さく、診断基準が不明瞭であり、治療期間もしくは追跡期間が短かった。個々の抗てんかん薬の有効性と安全性特性の評価では、フェノバルビタールが抗てんかん薬の現在の第一選択であり、レベチラセタムとイメピトインがそれに次ぐ可能性について示された。イメピトインの安全性特性だけが、強いエビデンス基準を支持した。イメピトインの有効性と同様に、残りの抗てんかん薬の有効性と安全特性は、弱いエビデンスl基準んを支持した。

結論
:このシステマティックレビューは、猫のてんかんに対する抗てんかん薬の有効性と安全性について発表されたデータのエビデンスに基づく評価を反映している。現在、フェノバルビタールは猫のてんかん患者の第一選択薬となっているようであり、レベチラセタムとイメピトインがそれに続く。個々の患者に抗てんかん薬を仕立てるたまえに、抗てんかん薬の有効性と忍容性の両方を臨床医は放火しておくことが不可欠だ。猫もてんかん治療におけるさらなる研究抗てんかん薬の有効性と安全性の明確なガイドラインをつくるために非常に重要だ。