Burkitt, Jamie M., et al.
"Risk factors associated with outcome in dogs with tetanus: 38 cases (1987–2005)." 
Journal of the American Veterinary Medical Association 230.1 (2007): 76-83.

PubMedリンク PMID:17199496
本文:無料公開なし

タイトル:破傷風の犬の転帰に関連するリスク因子;38症例(1987-2005年)

==アブストラクト=== 
目的:破傷風に犬の転帰と関連するリスク因子および疾患の臨床経過を評価すること。

デザイン:回顧的症例シリーズ。 

動物:破傷風の犬38頭。

方法:破傷風の犬の医療記録からデータを収集し、シグナルメント、創傷の特徴、最初の臨床徴候、最も悪い臨床徴候の重症度、創傷管理までの時間、抗菌薬療法までの時間、抗毒素投与までの時間、および28日生存率について調べた。統計解析を行いあ、可能性のある予測項目と疾患の進行と転帰との間の関係について評価した。 

結果:28日生存率は77%(打ち切りのなかった35頭の犬のうちで)であった。最も多い最初の臨床徴候は眼(n=18)と顔(n=11)の異常であった。19頭の犬は重度の筋けいれんを伴う横臥へと進行し、14頭で心拍数または血圧の増加または低下がみられた。8頭が破傷風の合併症で死亡あるいは安楽死された。年齢の若さとより重度の臨床徴候の発症には有意な関連があった。さらに、重度の臨床徴候の発症と生存には有意な逆相関があった。創傷管理、抗菌薬投与、抗毒素投与の早期開始は、徴候の進行または28日生存率のいずれtも関連しなかった。

結論と臨床的意義
:この結果は、破傷風の若齢犬は重度の臨床徴候を起こしやすいことを示唆している。破傷風の犬の生存予後は、心拍数や血圧の異常が起こらなければ、良好である。