Bourguet, Aurélie, et al.
"Cataracts in a population of Bengal cats in France." 
Veterinary ophthalmology 21.1 (2018): 10-18.

PubMedリンク PMID:28444876
本文:googlescholar経由で入手可能(全文

タイトル:フランスのベンガル猫の集団における白内障

==アブストラクト=== 
目的:ベンガル猫のフランスの集団における白内障の臨床的特徴と有病率について記述すること。

方法:ベンガル猫の2つの異なる集団について以下のように調べた;(1)2014年10月から2016年12月までの間にアルフォート眼科部門で実施された観察研究において、全国的な眼科疾患の有病率を調べるために51頭の動物が採用された。 (2)2014年12月から2016年2月の間にフランスの中央に位置する獣医眼科クリニックへ白内障の診断のために紹介された12頭が検査をうけた。DNA分析用の口腔スワブまたは血液のサンプルはすべての患者で収集された。検査をうけたベンガル猫の血統も同様に調べた。

結果:観察研究では白内障は51頭中23頭(45%)の猫で診断された、紹介集団においてはすべての猫で診断され、ほとんどが両側性であった。視覚障害は報告されなかった。白内障に罹患した患者の年齢は3ヶ月から9.6歳齢(中央値 1.9歳齢)であった。白内障は限局性、核周囲、後部、または完全な各パターンの核性白内障(観察研究の14/23、紹介集団の12/12)、もしくは後部極嚢下白内障(観察研究の10/23)に分類された。遺伝性の先天性の起源は、もっともあり得そうな仮説のようだった。血統分析では、白内障の生成の遺伝的要素を示唆しているが、正確な遺伝様式を決定するためには大きな集団でのさらなる分析、または試験的交配が必要となる。

結論
:フランスのベンガル猫では、遺伝的と推定される白内障の有病率が高い。 主な発現は核型または嚢下型であり、ほとんどが両側性で対称性であり、明らかに進行性ではない。