Briola, Chiara, et al.
"Computed tomography attenuation value for the characterization of pleural effusions in dogs: A cross-sectional study in 58 dogs."
 
Research in veterinary science 124 (2019): 357-365.

PubMedリンク PMID:31063900
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タイトル
犬の胸水の特徴に対するCTの減衰値;58頭の横断的研究

==アブストラクト=== 
ヒトではCT減衰値が滲出液と浸出液を鑑別するのに役立つ。この横断的研究の目的は、CTと診断的胸腔穿刺を48時間を以内に行なった犬の集団で減衰値に基づいて胸水の特徴を定めることにおけるCTの有用性を評価した。減衰値は、同じCTスライス上の最大量の液体を含む部位で、4つの円形で同じサイズのROIを用いて決定された。それぞれのROIの値を記録し、4つのROIの平均値の平均(平均の平均値)を算出し、その患者のCT減衰値とみなした。最終的な集団には、23の真の炎症性滲出液、15の乳糜液、12の出血性液、および8の漏出液が含まれた。平均の平均値の中央値は滲出液で19.22HU(8.23〜37.66)、乳糜液で10.26HU(-0.90〜15.37)、出血性液で31.65HU(18.10〜54.97)、および漏出液で11.20(-2.52〜16.59)であった。CTは出血性液と乳糜液(AUC 1.0 p<0.0001)、および出血席と浸出液
(AUC 1.0 p<0.0001)を正確に鑑別し、CT値は浸出液と漏出液(AUC 0.87 [95%CI 0.74-1.0 p<0.0001])を良好な正確性で区別することを可能にした。HU減衰値は漏出液と乳糜液を正確に区別することはできなかった。カットオフ値34.88HUは滲出液と出血性液を区別した(感度96%、特異度95%)。CT値<12.15HUは感度94%、特異度78%で、漏出液か乳糜かを同定した。