Barrs, Vanessa R., et al.
"Feline pyothorax: a retrospective study of 27 cases in Australia."
 
Journal of Feline Medicine and Surgery7.4 (2005): 211-222.

PubMedリンク PMID:16055006
本文:googlescholar経由で入手可能(本文

タイトル:
猫の膿胸;オーストラリアにおける27症例の回顧的研究

==アブストラクト=== 
1983年から2002年の間に27頭の猫で膿胸が診断された。21頭(78%)の症例で、胸水の培養および/または細胞診は、口腔咽頭由来の混合嫌気性感染と一致した。6頭(22%)では、マイコプラズマ属、クリプトコッカス・ガッティ、大腸菌、ネズミチフス菌、黄色ブドウ球菌などの、まれな病原体、あるいは口腔咽頭由来ではない病原体であった。全体の死亡率は22%であった。治療は、閉鎖式の胸腔チューブが挿入された19頭中18頭(95%)でうまくいった。1頭は開胸術後に解消した。アクチノミセス属は3頭で分離され、犬では開胸術が推奨されているのと対照的に、胸腔チューブで解消した。胸腔チューブを設置した猫の58%で器質的な合併症が発生した。可能性のある胸腔感染のメカニズムが18頭(67%)で特定され、血行性感染(n=1)、胸腔内への細菌の直接の植え込み(n=1)、胸腔内食道の破裂(n=1)、および肺炎随伴性の感染の拡張(n=15;56%)が含まれた。後者のうち、周術期の吸引が2頭で疑われ、寄生虫の移行が2頭で、 先行する気道感染が7頭で関連していた。口腔咽頭の最近そうによる肺組織でのコロニー化と浸潤のあとの肺炎随伴性の感染の拡張は、猫の嫌気性多病原体性の膿胸の最も一般的な原因のようであり、咬傷による口腔への直接的な植え込みが一般的であると広く考えられていることに意義を唱える。