Violette, Nathaniel P., and Eric C. Ledbetter.
"Intracorneal stromal hemorrhage in dogs and its associations with ocular and systemic disease: 39 cases." 
Veterinary ophthalmology 20.1 (2017): 27-33.

PubMedリンク PMID:26748486
本文:googlescholar経由で入手可能(全文

タイトル:犬における角膜内間質出血と眼疾患および全身疾患との関連;39症例

==アブストラクト=== 
目的: 角膜内間質出血と診断された犬の臨床的特徴を記述すること。

動物:角膜内間質出血のある犬39頭(44眼)の回顧的症例シリーズ。

方法:コーネル大学眼科部門によって評価した内科記録を検索し、2005年から2014年の間に角膜内間質出血と臨床的に診断された動物を同定した。併発する眼疾患と全身疾患、行われた診断検査、出血の転帰、来院の主訴、および治療を含む、シグナルメントと臨床的な詳細を記録した。

結果:角膜内出血は39頭44眼で同定された。犬の平均年齢(±標準偏差)は11.5(±2.8)歳齢であった。ビションフリーゼと高齢犬は、同時期に眼科全体で紹介された犬と比較して、統計的に好発であった。併発する眼疾患は40眼(91%)であり、乾性各結膜炎、白内障、および角膜潰瘍が含まれた。23頭(59%)が併発する全身疾患を患っており、最も多かったのは糖尿病、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症、および全身性高血圧症であった。まれに、角膜内間質出血のある犬で命を脅かす全身性の病態がみられ、免疫介在性溶血性貧血、免疫介在性血小板減少症、転移性腫瘍、および敗血症が含まれた。角膜内出血は、角膜のすべての部位でみられ、それぞれの罹患した眼で角膜の血管新生が存在した。 

結論
:角膜内出血は、角膜の血管新生に関連して起こる犬の稀な病態である。角膜内間質出血のリスクは、特定の眼疾患と全身性疾患によって増加する。まれではあるが、犬の角膜内間質出血は、重度な免疫介在性、感染性、および腫瘍性の全身性疾患の眼の兆候である可能性もある。