Rodriguez, Josep Monne, K. Köhler, and Anja Kipar.
"Calicivirus co-infections in herpesvirus pneumonia in kittens."
 
The Veterinary Journal 236 (2018): 1-3.

PubMedリンク PMID:29871741
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タイトル
:仔猫のヘルペスウイルス性肺炎におけるカリシウイルスの共感染

==アブストラクト=== 
ネコヘルペスウイルス-1(FeHV-1)とネコカリシウイルス(FCV)は、猫の呼吸器疾患の最も重要な感染性原因である。 FeHV-1とFCVの共感染は、上気道疾患のある猫では一般的であるが、肺炎の猫でもそのような共感染が起こるのかどうかについては不明である。この研究では、組織学的および免疫組織科学的に、FCVの共感染についてFeHV-1性肺炎のある自然感染性の猫の肺について調べた。この研究におけるFCVの頻度(13/21, 62%)は、FeHV-1性肺炎のある仔猫におきて共感染が一般的であることを示唆している。FCVの感染したマクロファージが、FeHV-1に罹患した気道の内腔でしばしばみられた。8/13頭(62%)の猫で、典型的なFCVの病変は、FeHV-1によって誘発される病変からは離れていた。Ⅱ型肺細胞/肺胞マクロファージのFCV感染は、組織学的に変化していない領域で明らかであった。FeHV-1によって誘発される気道の損傷は、粘膜線毛クリアランスの減少と免疫防御の減少により、FCVの二次感染を促進する可能性がある。