Shmalberg, Justin William, et al.
"A Randomized Double Blinded Placebo-Controlled Clinical Trial of a Probiotic or Metronidazole for Acute Canine Diarrhea."
 
Frontiers in veterinary science 6 (2019): 163.

PubMedリンク PMID:31275948
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タイトル
犬の急性下痢に対するプロバイオティクスまたはメトロニダゾールについてのランダム化二重盲検プラセボ対照臨床研究

==アブストラクト=== 
急性下痢は、
しばしば自然に治癒する、動物病院に来院する一般的な原因であるが、頻繁に処方される治療に関するデータは不足している。この研究の目的は、ランダム化二重盲検プラセボ対照臨床試験を行い、逸話的に推奨されている治療としてプロバイオティクスの組み合わせとメトロニダゾールの2つを比較することである。併存疾患のない犬60頭をランダム化して3つのグループに割り付けた。下痢の徴候が解消するまでの時間を、飼い主への調査と糞便スコアチャートを用いて評価した。急性下痢で来院した犬のうち、プロバイオティクスを投与された犬では3.5±2.2日で、メトロニダゾールを投与された犬では4.6±2.4日で、プラセボを投与された犬では4.8日±2.9日で、糞便の固さが許容できるものになり、治療グループ間で統計的に有意な差は同定されなかった(p=0.17)。これらの所見は、急性下痢のある犬のここでの集団において、メトロニダゾールの一般的な使用についての根拠を示すことができず、プロバイオティクスについての統計的に有意な効果を示すためにはより大きな研究集団を必要とするだろう。

 犬のl急性下痢に対するプロバイオティクスとメトロニダゾールの効果