Hayakawa, Sayuri, et al.
"A novel form of macrothrombocytopenia in Akita dogs."
 
Veterinary clinical pathology 45.1 (2016): 103-105.

PubMedリンク PMID:26927710
本文:googlescholar経由で入手可能(全文

タイトル:秋田犬における巨大血小板性血小板減少症の新規形態

==アブストラクト=== 
臨床的な出血傾向のない持続的な巨大血小板性血小板減少症の共通の病歴をもつ、関連のない秋田犬3頭からの血液サンプルを、オーバーン大学獣医学部診療病理検査所に評価を目的に送られた。血小板数が少ないため、1頭の秋田犬は免疫介在性血小板破壊を疑いプレドニゾロンによって治療されており、1頭はダニ媒介性の感染症を疑い1ヶ月間ドキシサイクリンで治療されたが、2頭とも血小板数は低いままであった。3頭すべてで異常出血がなく、2頭では治療への反応がなかったことから、先天性の巨大血小板性血小板減少症が疑われた。興味深いことに、3頭すべての血小板は一貫して細長い形態をしていた。他の細胞系では形態的な異常は観察されなかった。秋田犬には遺伝的な巨大血小板性血小板減少症の可能性があるという逸話的な報告はあるが、それらの報告を検証する科学的な研究は行われていない。この原稿は、臨床的徴候のない持続的な血小板減少をもとにした秋田犬における先天性巨大血小板性血小板減少症の可能性について説明し、独特の血小板形態を特徴付けた最初の症例報告である。