Nathanson, Olivia, et al.
"Esophagostomy tube complications in dogs and cats: Retrospective review of 225 cases." 
Journal of veterinary internal medicine 33.5 (2019): 2014-2019.

PubMedリンク PMID:31294877
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タイトル:犬と猫における食道瘻チューブの合併症;225症例の回顧的レビュー

==アブストラクト=== 
背景:食道瘻フィーディングチューブは食欲低下患者の急性および慢性の栄養要求の管理に不可欠なツールである。ルーチンで使用されているにも関わらず、食道瘻チューブの合併症に関して利用できる情報は、最近の獣医学文献では特に限られている。

目的:犬と猫における食道瘻チューブの合併症についての最新の記述的な報告を供し、特定の患者で合併症のリスクが増加するかどうかを決定する予後因子の可能性を評価すること。

動物:犬102頭と猫123頭。

結果:100頭(44.4%)の患者がチューブ設置に関連する合併症を経験し、犬(43.1%)と猫(45.5%)の合併症の割合は類似していた。 猫22頭(17.8%)と犬14頭(13.7%)で食道瘻チューブの感染徴候が発生し、そのうち猫5頭(22.7%)と犬5頭(35.7%)で外科的なデブリードが必要になった。食道瘻チューブの瘻孔からの食物の逆流が犬7頭と猫1頭でみられた。3頭の患者がチューブ関連の合併症の結果として安楽死された。

結論と臨床的重要性
:この研究では、三次紹介センターの犬と猫の多数の集団における、食道瘻チューブに関連した合併症について最新の記述的なレビューを提供した。食道瘻チューブは一般的には安全で許容される不可欠なツールではあるが、いくつかの合併症が起こり得る。これらの合併症の患者リスクを高める特定の因子は特定できておらず、それゆえすべての患者で綿密なモニタリングを行い、飼い主にはこれらの合併症が発生した際に獣医師の評価を求めるように伝えることが重要である。

ビジアブ)食道チューブの合併症.