Church, Molly E., Bradley J. Turek, and Amy C. Durham.
"Neuropathology of Spontaneous Hypertensive Encephalopathy in Cats." 
Veterinary pathology 56.5 (2019): 778-782.

PubMedリンク PMID:31113291
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タイトル
:猫における自然発生性高血圧性脳症の神経病理

==アブストラクト=== 
自然発生の後天性全身性高血圧症と高血圧性脳症の併発のある猫12頭で病理学的な特徴を解析した。すべての猫で前脳および/または脳幹に限局した臨床徴候の急性発症を示し、昏迷、昏睡、発作がみられた。すべての猫に全身性高血圧があり、範囲は160-300mmHgであった。肉眼病変は12症例中4例で同定され、大脳と小脳の尾側ヘルニアがあり、時に吻側の小丘と延髄の圧迫を伴った。組織学的に、すべての症例で大脳白質の両側性対称性の浮腫の特徴がみられた。関連する血管病変、特に細動脈硝子化、も観察された。併発病変として、慢性尿細管間質腎炎(11/12症例)、甲状腺の腺腫状過形成(4症例)、高血圧性脈絡膜動脈症(6症例)、および左心室肥大(5症例)がみられた。この研究により、猫の自然発生性の高血圧性能症の組織学的所見は、大脳白質皮質下の両側性対称性の浮腫であることが示された。