Bjørnvad, C. R., et al.
"Neutering increases the risk of obesity in male dogs but not in bitches—A cross-sectional study of dog-and owner-related risk factors for obesity in Danish companion dogs."
 
Preventive veterinary medicine 170 (2019): 104730.

PubMedリンク PMID:31421500
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タイトル
:中性化は雄犬における肥満のリスクを上昇させるが、雌犬では上昇させない;デンマークの家庭犬の肥満に関する犬および飼い主に関連したリスク因子の横断的研究

==アブストラクト=== 
犬の肥満のリスク因子に関する知識は、効果的な予防戦略の前提条件である。この研究の目的は、デンマークのジーランド島全土の家庭犬における肥満のリスク因子を調べることである。

飼い主の犬(2歳以上、慢性疾患なし)が採用され、社会経済的特徴が異なる地域の8つの家庭動物獣医診療所で調べられた。犬のボディコンディションスコア(BCS)を2人の調査者が9ポイントスコアリングシェーマをもとに評価した。犬の飼い主は以下のことを促すアンケートに答えた;1)中性化の状態を含めた犬の特徴、2)飼い主の特徴、3)食事と運動の習慣、4)飼い主の犬への愛着。これらの因子がBCSと過体重/肥満(BCS 7-9)になるリスクに与える影響を、2つの別々の方法で解析した。

全部で268頭の犬が解析に含まれ、そのうち20.5%が過体重/肥満であった。BCSの平均は5.46であった。犬の特徴に関して、雄犬において中性化はBCSと過体重/肥満になるリスクの両方を劇的に増加させたが、雌犬では増加させなかった。BCSと過体重/肥満になるリスクは高齢の雌犬で増加し、高齢の雄犬では減少した。過体重/肥満になるリスクは、過体重および肥満の飼い主の犬で高かった。食事と運動の習慣に関しては、1日1回だけの食事がBCSと過体重/肥満になるリスクを増加させた。リラクゼーション中のおやつは、過体重/肥満になるリスクを増加させた。犬のBCSも増加させたが、それは飼い主が過体重または肥満の場合のみだった。毎日の歩行時間が長くなると、犬が過体重/肥満になるリスクが増加するが、それは
飼い主が過体重または肥満の場合のみだった。犬が庭や敷地内を自由に走れるようにしていると、過体重/肥満になるリスクが減少した。飼い主の犬への愛情は、犬のBCSや過体重/肥満になるリスクに関連しなかった。

重要かつ新たな知見は、中性化は雄犬では過体重または肥満になるリスクを増加させたが、一方で雌犬では中性化状態に関係なくリスクがあるということである。 さらに、飼い主の体重、食事習慣、犬が過体重/肥満になるリスクの間の複雑な相互作用が見つかり、それは家庭動物の肥満をワンヘルスの観点から将来の前向き研究で考慮する必要性を強調している。最後に、この研究では犬の肥満が飼い主の愛着が強すぎるためかどうかは確認できなかった。