Beltran, E., et al.
"Clinical and magnetic resonance imaging features of canine compressive cervical myelopathy with suspected hydrated nucleus pulposus extrusion." 
Journal of Small Animal Practice 53.2 (2012): 101-107.

PubMedリンク PMID:22250580
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タイトル:水和髄核脱出が疑われる犬の圧縮性頚部脊髄障害の臨床およぶMRIの特徴

==アブストラクト=== 
目的:急性の水和髄核脱出の疑いによる圧縮性頚部脊髄障害がある犬の臨床およびMRIの特徴を記述すること。

デザイン:回顧的症例シリーズ。

動物
: 急性の水和髄核脱出の疑いによる圧縮性頚部脊髄障害がある犬10頭。

方法:2004年から2010年の間に評価された犬の医療記録とMRIを再調査した。組み入れ基準は、頚部脊髄障害に一致する臨床徴候、発症から48時間以内に行われた脊髄のMRI、圧縮性の水和髄核脱出に一致するMRI、完全な医療記録、および追跡情報とした。

結果:6頭の犬が急性発症の四肢麻痺で来院し、4頭の犬が急性発症の歩行不能の四肢不全麻痺で来院した。3頭の犬で呼吸機能の低下がみられた。MRIでの圧縮性の水和髄核脱出の疑いは、C4-5(n=6)、C3-4(n=3)、C5-6(n=1)の椎間板腔でみられた。7頭の犬が手術を行い、3頭は保存的に治療した。1頭を除きすべての犬で、発症から2週間以内に歩行状態がもどり、良好な転帰となった。

臨床的意義
:急性水和瑞鶴脱出による圧縮性脊髄障害は過去には報告されておらず、神経障害が重篤な場合でも、転帰は良好である。