Hamilton, T., et al.
"Severity of spinal cord dysfunction and pain associated with hydrated nucleus pulposus extrusion in dogs."
 
Veterinary and Comparative Orthopaedics and Traumatology27.04 (2014): 313-318.

PubMedリンク PMID:24992451
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タイトル:犬の水和髄核脱出に関連した脊髄障害と痛みの重症度

==アブストラクト=== 
目的:MRIで水和瑞鶴脱出と診断された犬21頭における神経障害の重症度、頚部痛徴候の有無、および椎間板腔突出の部位を特定し、それらの所見を他の圧縮性頚部脊髄障害の犬と比較すること。

方法: 2006年から2012年の間に2つの獣医病院に来院し、MRIで水和髄核脱出(n=21)または他の椎間板に起因する圧縮性頚部脊髄障害(n=174)と診断された犬の医療記録とMRI所見を再調査した。得られた情報には、シグナルメント、神経障害の重症度、頚部痛徴候の有無、水和髄核脱出の部位が含まれた。臨床的な神経学的脊髄障害は、Frankelスコアリングシステムを用いて、両群のそれぞれの犬で決定した。MRIを水和髄核脱出の部位と診断の確認のためにレビューした。分散分析を用いて、両群の年齢を比較し、マンホイットニー検定を用いてグループ間のFrankelスコアのペア毎の比較を行った。p<0.05を統計的に有意とみなした。

結果:他の圧縮性脊髄症の犬と比べて、水和髄核脱出の犬ではFrankelスコアが有意に重度で、触診で検出される頚部痛の徴候が有意に軽かった。水和髄核脱出の部位は、C3-4(8/21)、C4-5(12/21)、C5-6(1/21)であった。

臨床的意義
:水和髄核脱出に罹患した犬は、他の圧縮性頚部脊髄障害bの犬と比べて、臨床的な神経学的障害だより重く、頚部痛の徴候がより軽い。