Jagodich, Tiffany A., et al.
"High‐flow nasal cannula oxygen therapy in acute hypoxemic respiratory failure in 22 dogs requiring oxygen support escalation." 
Journal of Veterinary Emergency and Critical Care (2020).

PubMedリンク PMID:32583614
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タイトル:酸素サポートの増大を必要とする犬22頭の急性低酸素性呼吸不全における高流量鼻腔カニューレ酸素療法

==アブストラクト=== 
目的:高流量鼻腔カニューレ酸素療法が急性の低酸素性呼吸不全の犬の心肺系の変数と転帰に与える影響を調べること。

デザイン:前向き連続臨床試験。

施設:大学の獣医教育病院。

動物:従来の酸素サポートに反応しなかった家庭飼育犬22頭。

介入
: 従来の酸素供給でSpo2>96%およびPao2>75mmHgへの増加、または呼吸数/呼吸努力の改善に失敗した場合に、高流量鼻腔カニューレ療法を開始した。

方法と主な結果
高流量鼻腔カニューレを開始する前(従来の酸素サポート中[T0])、高流量鼻腔カニューレ投与開始から30分、60分、および7±1時間で、生理学的変数、血液ガス分析、および呼吸困難/沈静/許容スコアを調べた。T0と比較して、高流量鼻腔カニューレの使用は、1時間後(p=0.022)と7時間後(p=0.012)で呼吸数を減少させ、全ての時点で呼吸困難スコアを減少させ(p<0.01)、すべての時点でSpo2を増加させた(p<0.01)。T0と比較して動脈血/静脈血Pco2に差はなかったが、PsCo2は流量と相関した。呼吸評価において、60%の犬が30分以内に高流量鼻腔カニューレの使用に反応し、最終的に45%が高流量鼻腔カニューレの使用に反応して生存した。臨床的なエアリーク症候群はみられなかった。

結論
: 高流量鼻腔カニューレの使用は従来の酸素療法と比べて、換気を損なうことなく酸素化を改善させ、呼吸の働きを改善させた。高流量鼻腔カニューレの使用は、芳醇的な酸素補給と人工呼吸の間をうめるための有益な酸素サポート療法である。