Perley, Kimberly, et al.
"Retrospective evaluation of outpatient canine parvovirus treatment in a shelter‐based low‐cost urban clinic." 
Journal of Veterinary Emergency and Critical Care 30.2 (2020): 202-208.


PubMedリンク PMID:32096333
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タイトル:シェルターベースの都会の低コスト診療所における外来患者のイヌパルボウイルス治療についての回顧的評価

==アブストラクト===
目的:シェルターベースの都会の低コスト診療所で行われたイヌパルボウイルス(CPV)の外来患者治療プロトコルを用いた際の生存と関連するリスク因子を評価すること。

デザイン:回顧的研究。

施設:ペンシルバニア州動物虐待防止教会。

動物:2016年1月から7月までに来院したCPV陽性の犬95頭。入院治療が経済的に困難であり、犬が外来診療に対して医学的に安定しているとみなされた場合に、飼い主は外来診療を選択した。

介入:なし。

測定と主な結果:CPV陽性の犬95頭中、79頭(83%)が生存した。ロジスティック回帰では、治療前に臨床徴候があった日数(オッズ比3.15、p=0.020)と治療中の体重の増加(オッズ比1.29、p=0.027)が、生存と有意に関連した。来院時の低体温(<37℃)は、生存と有意な負の関連をしめした(オッズ比 0.002、p=0.002)。

結論と臨床的意義
:このクリニックにおける生存率は、外来患者プログラムが入院治療の代替となる可能性を示唆している。治療前の臨床徴候の期間の長さと、治療期間中の体重の割合の増加は、生存転帰の増加と関連しているようであり、来院時の低体温は生存転帰の減少と関連しているようである。