Freid, Kimberly J., et al.
"Retrospective study of dilated cardiomyopathy in dogs."
Journal of Veterinary Internal Medicine (2020).
PubMedリンク PMID:33345431
本文:無料公開あり(全文)
タイトル:犬の拡張型心筋症に関する回顧的研究
==アブストラクト===
背景:アメリカのFDAは犬と猫における食事関連性拡張型心筋症(DCM)の可能性について調査している。
目的:DCMの症例を回顧的にレビューし、シグナルメント、食事情報、心エコーの変化、および生存に関して調べること。
動物:家庭飼育犬(n=71)
方法:2014年1月1日から2018年11月30日の間にDCMと診断された犬の医療記録をレビューした。犬は「伝統的な食事」と「非デ伝統的な食事」(注)のグループに分けられ、それは診断後に食事を変更したかどうかに関わりなかった。
結果:非伝統的な食事を食べている犬に場合、食事を変更した犬は、変更しなかった犬に比べて、正常化収縮期左心室内径(p=0.03)と左心房/大動脈比(p<0.001)の減少割合が大きかった。生存期間は、非伝統的な食事を食べていて食事を変更しなかった犬(中央生存期間 215日;範囲 1-852日)と比べて、非伝統的な食事を食べていて食事を変更した犬(中央生存期間 337日;範囲 9-1307日)のほうが有意に長かった(p=0.002)。
結論と臨床的意義:非伝統食を食べているDCMの犬では、食事の変更後に心機能の改善を経験する可能性があるが、食事とDCMの関係についてはさらなる調査が必要である。
注)本文中で、伝統的な食事=穀物を含む食事、非伝統的な食事=穀物を含まない食事(グレインフリー)、と定義されています。
"Retrospective study of dilated cardiomyopathy in dogs."
Journal of Veterinary Internal Medicine (2020).
PubMedリンク PMID:33345431
本文:無料公開あり(全文)
タイトル:犬の拡張型心筋症に関する回顧的研究
==アブストラクト===
背景:アメリカのFDAは犬と猫における食事関連性拡張型心筋症(DCM)の可能性について調査している。
目的:DCMの症例を回顧的にレビューし、シグナルメント、食事情報、心エコーの変化、および生存に関して調べること。
動物:家庭飼育犬(n=71)
方法:2014年1月1日から2018年11月30日の間にDCMと診断された犬の医療記録をレビューした。犬は「伝統的な食事」と「非デ伝統的な食事」(注)のグループに分けられ、それは診断後に食事を変更したかどうかに関わりなかった。
結果:非伝統的な食事を食べている犬に場合、食事を変更した犬は、変更しなかった犬に比べて、正常化収縮期左心室内径(p=0.03)と左心房/大動脈比(p<0.001)の減少割合が大きかった。生存期間は、非伝統的な食事を食べていて食事を変更しなかった犬(中央生存期間 215日;範囲 1-852日)と比べて、非伝統的な食事を食べていて食事を変更した犬(中央生存期間 337日;範囲 9-1307日)のほうが有意に長かった(p=0.002)。
結論と臨床的意義:非伝統食を食べているDCMの犬では、食事の変更後に心機能の改善を経験する可能性があるが、食事とDCMの関係についてはさらなる調査が必要である。
注)本文中で、伝統的な食事=穀物を含む食事、非伝統的な食事=穀物を含まない食事(グレインフリー)、と定義されています。
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