Reck, A., and M. Kessler.
"Melanocytic tumours of the nasal planum in cats: 10 cases (2004–2019)." 
Journal of Small Animal Practice (2020).

PubMedリンク PMID:33244779
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タイトル
猫の鼻平面のメラノサイト腫瘍;10症例(2004-2019)

==アブストラクト===
目的:猫の鼻平面のメラノサイト腫瘍のシグナルメント、生物学的挙動、および治療と転帰についての特徴をよく調べること。

方法
:鼻平面のメラノサイト腫瘍を病理組織学的に確定診断した猫についての回顧的研究。

結果:鼻平面のメラノサイト腫瘍のある猫10頭が同定された。鼻平面の色素は素因のようだった。7頭は病理組織学的に悪性黒色腫と診断され、3頭は良性の黒色種と診断された。1頭は高分化型のメラノサイト腫瘍と診断されたにも関わらず、リンパ節転移を起こした。4頭では、色素性の腫瘤がは最初は長j期間安定していたが、悪性形質転換を示唆するように突然に急速な進行を示した。治療は、低分割放射線治療(n=6)と外科的切除(n=1)が含まれた。3頭の猫はそれ以上の治療を行わなかった。放射線治療をうけた猫では、完全寛解(n=3)と部分寛解(n=3)が観察されたが、すべての症例で短期間の間に進行または最初がみられた。ほとんどの猫は腫瘍の進行のために安楽死された(中央生存期間 256日)。

臨床的意義
:この症例シリーズは、鼻平面のメラノサイト腫瘍のある猫の臨床徴候と臨床的な転帰についての考察を提供する。