Benjamin, Sarah E., et al.
"Response‐based modification of CHOP chemotherapy for canine B‐cell lymphoma."
 
Veterinary and Comparative Oncology (2021).


PubMedリンク PMID:33729654
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タイトル
:犬のB細胞性リンパ腫に対するCHOP化学療法の反応ベース修正

==アブストラクト===
最初の反応率が高いにも関わらず、B細胞性リンパ腫の犬ではCHOPベースの化学療法に対してあまり強く反応せず、生存期間が短くなる。

リンパ節性B細胞性リンパ腫の犬104頭を、最初の化学療法のサイクル中の個々の薬剤への反応に基づいて修正した反応ベースCHOP(response-based CHOP;RBCHOP)プロトコルで治療した。ビンクリスチンとサイクロフォスファマイドの治療後に、3週間で完全寛解(CR)と部分寛解(PR)を達成した犬では、ビンクリスチン、サイクロフォスファマイド、ドキソルビシンを順次投与するRBCHOP1プロトコル(n=72)をうけた。3週間で検出される反応が得られず、その後のドキソルビシンの治療後ににCRまたPRを達成した犬は、ドキソルビシンが4回連続で投与され、その後にビンクリスチンとサイクロフォスファマイドが投与されるRBCHOP2プロトコル(n=14)をうけた。3週間で反応が得られず、ドキソルビシンを投与して5週間でも反応が得られなかった犬は、レスキュープロトコルに移行した(RBCHOP3、n=18)。無進行生存期間(PFS)と全体生存の中央値(OST)の中央値は、RBCHOP1(PFS 210日、OST 354日)とRBCHOP(PFS 220日、OST 456日)で類似していたが、RBCHOP3(PFS 34日、OST 80.5日)では有意に短かった(p<0.001)。患者集団でシグナルメントや血液学的項目に差はなかったが、RBCHOP2とRBCHOP3の犬では診断時にリンパ球増多症がより多かった(P=0.02、0.04)。

最初の治療サイクルの反応をもとに修正したプロトコルでは、過去に報告されたCHOPプロトコルの亜型と類似した毒性と転帰の結果となり、最初の治療サイクルでの反応がない犬の予後は依然として不良である。