Blutinger, Alex Louis, et al.
"Prospective evaluation of plasma lactate parameters for prognosticating dogs with shock." 
Journal of Veterinary Emergency and Critical Care (2021).


PubMedリンク PMID:
33709568
本文:無料公開なし

タイトル:ショックのある犬を予測するための血漿乳酸値の前向き評価

==アブストラクト===
目的:入院時の静脈血漿乳酸濃度、連続的に計算された乳酸変数、または急性患者生理学・検査評価(APPLE)スコアが、ショックの臨床徴候を示して救急かに来院した犬の生存と非生存を区別するかどうかを判断すること。

デザイン:24ヵ月にわたる前向き症例シリーズ。

施設:大都市の私立教育病院。

動物:初期の末梢静脈血漿乳酸濃度が2.5mmol/Lを超え、ショックと一致する臨床的および血行力学的パラメータを示してICUに入院した犬71頭。

介入:なし。

方法と主な結果
:心拍数、収縮期血圧、体温、初期静脈血漿乳酸値、APPLE(FAST)スコアを入院時に記録した。乳酸濃度は、事前に設定した時点で連続的に測定され、乳酸time(乳酸が>2.5mmol/Lの時間)、乳酸クリアランス([初期乳酸ー後期乳酸/初期乳酸×100)乳酸エリア(乳酸濃度vs時間曲線下の面積)を含む計算乳酸変数を使用した。主要アウトカムは生存退院とした。全体の生存は61%であった。入院時の血漿乳酸は、グループ間で差がなかった(p=0.28)。乳酸timeは非生存群よりも生存群で短かった(p=0.003)。時間あたりの乳酸クリアランスは、1、4、10、16時間で、非生存群よりも生存群で大きかった(p<0.05)。最終的な血漿乳酸クリアランスはグループ間で異なった(p<0.005)。1-4時間、4-10時間、10-16時間、16-24時間の乳酸エリアは、生存群よりも非生存群のほうが大きかった(p<0.005)。全体の乳酸エリアはグループ間で差はなかった(p=0.51)。入院時のAPPLE(FAST)スコアは、グループ間で差はなかった(p=0.16)。

結論
:APPLE(FAST)スコアも入院時の血漿乳酸濃度も、入院中の生存と非生存を区別できなかったが、乳酸クリアランスはショックのある犬の生存を予測することができた。