Lisciandro, Gregory R., Jennifer M. Gambino, and Stephanie C. Lisciandro.
"Thirteen dogs and a cat with ultrasonographically detected gallbladder wall edema associated with cardiac disease." 
Journal of Veterinary Internal Medicine (2021).


PubMedリンク PMID:33826214
本文:無料公開あり(全文

タイトル:心疾患に関連した超音波検査で検出された胆嚢壁の浮腫のある犬13と猫1頭

==アブストラクト===
背景:超音波検査で検出された胆嚢壁の浮腫は犬のアナフィラキシーのマーカーである。心疾患は同様な徴候で胆嚢壁の浮腫の原因となる可能性があり、解釈エラーを防ぐために鑑別診断に含めるべきである。

仮説/目的:心疾患に関連した胆嚢壁浮腫を記述すること。

動物:家庭飼育動物14頭。

方法:トリアージの時点で、AFASTとTFASTによるトリアージと追跡をおこなっった前向き症例シリーズ。胆嚢壁浮腫と心疾患のある動物が組み入れられた。放射線専門医が画像をレビューし、心疾患、胆嚢壁浮腫を診断し、尾側後大静脈と肝静脈の特徴を調べた。

結果:犬13頭と猫1頭で心疾患に関連した胆嚢壁浮腫があった。胆嚢の所見には、3-5mmの壁の肥厚、軽度から中程度の胆泥(n=3)、軽度から中程度の内宮の拡張(n=6)がみられた。尾側後大静脈と肝静脈は5/6頭で拡張していた。犬の心臓の診断には、心膜液(11)、拡張型心筋症(1)、右側心筋不全(1)が含まれた。心膜液の重症度の割合は、軽度(1)、中程度(6)、重度(4)であった。11頭中7頭で心膜穿刺を行った。13頭9頭で腹水があり、4頭の腹水スコアは1(2)、2(2)、3(1)、4(0)であった。肺超音波所見は以下の通りであった;ドライな肺(6)、Bライン(4)、結節(1)。猫では中程度の心膜液がみられ、腹水スコアは1、心室中隔欠損に関連した重度の右側心室拡大がみられた。来院主訴には、虚弱(9)、急性の虚脱(5)、消化器徴候(3)、呼吸困難(2)、心肺蘇生の必要(1)があった。

結論と臨床的重症性
:この小さな症例集団においては、超音波検査で検出された胆嚢壁浮腫は、心膜液と関連していた。