Putterman, Allison B., et al.
"Influence of normograde versus retrograde catheterization of bile ducts in dogs treated for gallbladder mucocele."
 
Veterinary Surgery (2021).


PubMedリンク PMID:33797102
本文:無料公開なし

タイトル:胆嚢粘液嚢腫の治療をうけた犬における順行性または逆行性のカテーテル挿入の影響

==アブストラクト===
目的:胆嚢粘液嚢腫を開腹下の胆嚢摘出で治療された犬における胆嚢管と総胆管への順行性または逆行性のカテーテル挿入の影響を調べること。

研究デザイン:回顧的研究。

動物:胆嚢粘液嚢腫の犬117頭。

方法:医療記録をレビューし、シグナルメント、病歴、臨床検査所見、画像診断所見、カテーテル法、合併症、転帰を含む手術所見について調べた。長期のフォローアップデータを電話もしくは電子メールで取得した。カテーテル法と臨床項目と転帰の関連を評価した。

結果
:逆行性のカテーテル挿入を行った犬は、持続的な消化器徴候(p=0.0003)を含むいずれの術後合併症(P-0.0004)がより多かった。生存退院と長期生存は、グループ間で差はなかった(p=0.23、0.49)。総ビリルビン値は逆行性カテーテル後の39.1%と順行性カテーテル後の70.3%で減少し(P=0.03)、逆行性カテーテル後の38.0%と順行性カテーテル後の14.9%で増加した(p=0.004)。手術時の外科専門医の存在は、いずれの周術期および術後の合併症を減少させた(p=0.003、0.05)。

結論:逆行性カテーテル法は順行性カテーテル法よりもより多くの術後合併症と関連したが、生存期間は同等だった。合併症を減らすためには胆道系手術の経験のある専門医が行うべきである。

臨床的意義
:胆嚢管と総胆管への順行性および逆行性のカテーテル法は、胆嚢粘液嚢腫の治療における死亡率の低い選択肢であるが、この研究の結果は逆行性よりも順行性を推奨するいくつかの根拠を示した。