Economu, Lavinia, et al.
"The effect of assisted enteral feeding on treatment outcome in dogs with inflammatory protein‐losing enteropathy." 
Journal of Veterinary Internal Medicine (2021).


PubMedリンク PMID:33931908
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タイトル:炎症性のタンパク漏出性腸症の犬における経腸栄養補助の効果

==アブストラクト===
背景:タンパク漏出性腸症(PLE)の犬における経腸栄養の補助が治療転帰に与える影響については不明である。

目的:経腸フィーディングチューブを設置した炎症性PLEの犬のほうが、フィーディングチューブを設置していない犬よりも良い転帰となるかどうかを調べること。

動物:炎症性PLEの犬57頭。

方法:イギリスの紹介病院で標準的な診断基準で炎症性PLEと診断された犬の回顧的研究。良い転帰を6ヶ月以上の生存またはPLEとは無関係の死亡と定義し、悪い転帰を6ヶ月以内のPLEに関連した死亡とした。さまざまな項目を評価し、ロジスティック回帰を用いて良い転帰と関連する因子を同定した。

結果
:6ヶ月で、35頭(61%)の犬が良い転帰で、22頭(39%)が悪い転帰であった。消化管生検から5日以内にフィーディングチューブを設置した犬21頭中、16頭(76%)が良い転帰で、5頭(24%)が悪い転帰であった。食事療法単独で治療した犬(p=0.002)と経腸フィーディングチューブを設置した犬(p=0.006)は、良い転帰と有意に関連した。治療によって層別化した場合、経腸栄養の補助は、免疫抑制治療を併用した犬における良い転帰と有意に関連した(p=0.006)が、食事療法単独で治療された犬における評価は不十分なデータしかなかった。

結論と臨床的意義
:炎症性PLEの犬における経腸栄養の補助は、特に免疫抑制治療を受けている犬で、治療転帰の改善を助ける可能性があり、これらの犬の治療計画では考慮すべきだろう。