Helgeson, Megan E., Armi M. Pigott, and Kate R. Kierski. "Retrospective review of diphenhydramine versus diphenhydramine plus glucocorticoid for treatment of uncomplicated allergic reaction in dogs." Journal of Veterinary Emergency and Critical Care (2021).

PubMedリンク PMID:
33749168
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タイトル:犬の単純性アレルギー反応の治療におけるジフェンヒドラミン vs ジフェンヒドラミン+グルココルチコイドの回顧的レビュー

==アブストラクト===
目的:ジフェンヒドラミン vs ジフェンヒドラミン+グルココルチコイドを投与された単純性アレルギー反応の犬の治療転帰を報告し、単純性アレルギー反応の発生率を調べること。

デザイン:2012年1月から2018年8月の間の回顧的研究。

施設:民間の24時間救急および専門の二次獣医病院。

動物
ジフェンヒドラミン単独またはジフェンヒドラミン+グルココルチコイドの併用によって単純性アレルギーを治療した犬880頭。

介入:なし。

測定と主な結果
:299頭がジフェンヒドラミン単独で治療され、581頭がジフェンヒドラミン+デキサメサゾンで治療された。2群間で初期治療に対する反応、退院後の追加の治療介入の必要性、またはフォローアップ時の臨床徴候の残存、に差はなかった。この病院における救急部門来院患者の単純性アレルギー反応の累積発生率は1.2%であった。

結論
:この集団では、ジフェンヒドラミン単独で治療された犬 vs ジフェンヒドラミンにグルココルチコイドに加えて治療した犬では、測定された転帰に差はなかった。


==補足:本文から===
治療への初期反応
・ジフェンヒドラミンのみ:63%(187/299頭)
・ジフェンヒドラミン+デキサメサゾン:75%(433/581)