Levitin, Hilary A., et al.
"Pharmacokinetics of a cytosine arabinoside subcutaneous protocol in dogs with meningoencephalomyelitis of unknown aetiology."
 
Journal of Veterinary Pharmacology and Therapeutics (2021).


PubMedリンク PMID:34080695
本文:無料公開なし

タイトル
:病因不明髄膜脳炎の犬におけるシトシンアラビノシドの皮下投与プロトコルの薬物動態

==アブストラクト===
シトシンアラビノシドは犬の病因不明髄膜脳炎の治療として一般的に用いられており、様々な提案されたプロトコルがあり、多くは24時間の入院、または24時間以内に2回の来院を必要とする。この単一方向性研究では、病因不明脳炎の犬8頭で、シトシンアラビノシドの皮下投与(SC)プロトコルと標準的な持続定速注入(CRI)プロトコルの薬物動態を評価した。犬はCRI(200mg/m2、24時間かけて)の投与をうけたあとに、SC(50mg/m2、2hr毎、4回投与)の投与をうけた。血漿シトシンアラビノシド濃度は、高圧液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析(HPLC-MS)によって測定された。SCプロトコルのシトシンアラビノシド濃度のピークの中央値(3.40μg/ml、範囲 1.60-9.70)は、CRIの中央値(1.09μg/ml、範囲0.77-1.67)よりも有意に高かった(p=0.02)。治療開始後1時間および8時間での濃度の中央値は、CRI(1時間 0.01μg/ml 範囲 0-0.45;8時間 0.74μg/ml 範囲 0.67-1.11)と比べて、CS
 (1時間 2.28μg/ml 範囲 0.97-2.67;8時間 1.83μg/ml 範囲 0.77-2.84)の方が有意に高かった(p=0.01)。CRIとして投与された場合のシトシンアラビノシドのPK特性は以前に調査されていたが、この研究では2時間毎に8時間にわたり50mg/m2を繰り返し投与された場合のシトシンアラビノシドにちて示し、それは標準的なCRIプロトコルよりも有意に長い時間、治療目標を超える血漿レベルを維持した。