Neel, Jennifer A., Laura Snyder, and Carol B. Grindem.
"Thrombocytosis: a retrospective study of 165 dogs." 
Veterinary clinical pathology 41.2 (2012): 216-222.

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==アブストラクト===
背景
:血小板増多症は、炎症、腫瘍、鉄欠乏症、脾臓摘出、薬物投与など、様々な状態に関連している。

目的
:この研究の目的は犬の血小板増多症に関連した状態や疾患の特徴を明らかにすること。

方法
:この回顧的研究には血小板増多症(血小板数>600×10³ /μL)で、1年間の医療記録が完全である犬を含め、犬種、性別、年齢、CBC、ALP、GGT、グルココルチコイドもしくはビンクリスチンの投与、初期診断などを評価した。

結果
:血小板増多症は5342頭中240頭(4.6%)の犬でみられ、165頭(3.1%)が組み入れ基準に一致した。血小板増多症は全ての犬で二次性のものであり、基礎となる疾患もしくは状態はは、腫瘍(n=56, 33.9%)、炎症(n=55, 33.3%)、その他の障害(n=26, 15.8%)、腫瘍と二次的疾患(n=13, 7.9%)、内分泌疾患(n=8, 4.8%)、重複疾患(n=7, 4.2%)であった。腫瘍の犬では、上皮性悪性腫瘍(24)、円形細胞腫瘍(20)であり、特にリンパ腫と肥満細胞腫が最も多かった。炎症性疾患には免疫介在性疾患(11)、神経疾患(8)、感染性疾患(6)、アレルギー性疾患(5)、整形学的疾患(4)、消化器疾患(4)、その他の状態(17)が含まれていた。165頭中75頭(44.2%)の犬が、グルココルチコイド(55)もしくはビンクリスチン(18)の投与を受けていた。24頭の犬で著しい(血小板数850-969×10³ /μL)もしくは極度の(血小板数≧970×10³ /μL)の血小板増多症を示しており、そのうち12頭(50%)は腫瘍の犬だった。血栓塞栓症は13(7.9%)の犬で生じた。

結論
:犬の血小板増多症は腫瘍もしくは炎症性疾患から二次的に起こるのが最も一般的であり、グルココルチコイドとビンクリスチンの投与と関連していることが多い。血栓塞栓症の合併症は少数の患者でみられた。著しいもしくは極度の血小板増多症は、他の疾患よりも腫瘍でより起こりやすかった。