Psáder, Roland, et al.
"Effect of enteral feeding on gallbladder function in dogs." 
Acta Veterinaria Hungarica 60.2 (2012): 211-222.

PubMedリンク
本文:googlescholarからresearchgateで入手可能(PDF

タイトル
:犬の胆嚢機能における経腸栄養の影響 

==アブストラクト===
 重症患者の栄養補助は患者ケアの基本原則である。空腹時と胆嚢の運動性と経腸栄養への反応についてはほとんど知られていない。この研究の目的は犬において経腸栄養が胆嚢機能に及ぼす効果を調べることである。
 
 利胆作用のある食事(Lipofundinの注入)を5頭の健康なビーグル犬の4つの解剖学的部位(空腸、十二指腸空腸吻合部、十二指腸下行部、胃)に適応させた。胆嚢容積 を超音波検査でモニターした。
Lipofundinの注入はフィーデングチューブによって行い、最大の胆嚢収縮は空腸で9.2%(範囲 3.7-13.9%)、十二指腸空腸吻合部で16.5%%(範囲 9.1-22.1%)、下行十二指腸で26.3%(範囲 22.8-29.5%)であった。利胆作用のある食事を経口で投与した場合、同じ動物で最大胆嚢収縮は平均33.8%(28.6-46.5%)であった。
 
 結論として、我々は超音波ガイド胆嚢排出法が、腸の異なる部位に
Lipofundin食を適応した時の胆嚢機能の評価に有効であることを示した。適応位置が深いほど、胆嚢収縮が小さくて短くなる。

(訳者注:
Lipofundin リポフンジン 脂肪乳剤の製品名のようです)