Kraus, Kelly A., et al.
"Outcome and Prognostic Indicators in Cats Undergoing Splenectomy for Splenic Mast Cell Tumors." 
Journal of the American Animal Hospital Association 51.4 (2015).

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==アブストラクト===
 この研究は脾臓摘出を実施した脾臓肥満細胞腫の猫36頭の転帰と手術後の予後と臨床パラメーターとの関連を評価するための回顧的他施設間研究である。臨床パラメーターとしてシグナルメント、病歴、ステージングテストの結果、外科的変数、血液製剤の投与、転移の存在、術後合併症、術後の化学療法剤の投与、化学療法のプロトコール、化学療法への反応を再調査した。

 全体の生存期間の中央値は390日(範囲 2-1737日)であった。血液製剤の投与(p<0.0001)、領域リンパ節転移(p=0.022)、併存もしくは既存の腫瘍の存在(p=0.037)は生存と負の相関があった。化学療法への反応(p=0.0008)は生存期間の中央値の改善に関連した。 

 化学療法剤の投与による生存利益の欠如と化学療法剤への良好な反応による生存期間の改善との間の相違を解明するため、異なる治療プロトコールを評価するためのより大規模な前向き研究が必要となる。