Ku, C‐K., P. H. Kass, and M. M. Christopher.
"Cytologic–histologic concordance in the diagnosis of neoplasia in canine and feline lymph nodes: a retrospective study of 367 cases." 
Veterinary and comparative oncology 15.4 (2017): 1206-1217.

PubMedリンク
本文:無料公開なし

タイトル
:犬と猫のリンパ節の腫瘍診断における細胞学的ー組織学的一致率:367例の回顧的研究

==アブストラクト===
 犬と猫において原発性もしくは転移性の腫瘍の診断でリンパ節はよく採材される。我々は組織学をゴールドスタンダードとして用い、リンパ節の細胞学的診断の正確性を決定した。リンパ節の報告(2001-2011)を回顧的に評価し、診断を腫瘍性と非腫瘍性に分類した。296頭の犬と71頭の猫のリンパ節で、非腫瘍性病変157頭(42.7%)、リンパ腫62頭(16.9%)、転移性腫瘍148頭(40.3%)が含まれた。細胞診は感度66.6%(95%信頼区間60.0-72.8%)、特異度91.5%(95%信頼区間86.3-95.2%)であり、腫瘍に対する精度は77.2%(95%信頼区間72.6-81.3%)であった。悪性疾患に対する陽性の細胞診断の尤度比は93.0%であった。偽陰性の結果は、腸間膜のT細胞性リンパ腫(22/35, 63%, 主に猫)、転移性肉腫(8/14, 57%)、転移性肥満細胞種(15/48, 31%, 主に犬)で高い割合だった。不一致に関与する要因は、分化したリンパ球形態、転移の焦点的な分布、転移性肥満細胞種に基準が十分に定義されていないことを含む。