Chan, C. M., A. E. Frimberger, and A. S. Moore.
"A literature review of reports of the stability and storage of common injectable chemotherapy agents used in veterinary patients." 
Veterinary and comparative oncology 15.4 (2017): 1124-1135.

PubMedリンク PMID:27696684
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タイトル
:獣医療患者における一般的な注射可能な化学療法剤の安定性及び貯蔵に関する報告の文献レビュー

==アブストラクト===
ヒトの患者に使用される多くの化学療法剤は製造業者の製品ラベルの推奨に従って、単回使用後または再構成後24時間以内に捨てられる。これは獣医療の顧客にとっては無駄であり、コストがかかり得る。このレポートレでは、獣医療で一般的に使用される19の注射可能 な化学療法剤について、公表されている安定性と保存のデータについて概説した。これらのデータに基づき、無菌的な手技を前提とした保存手順を提示され、薬剤の調整及び取扱いに閉鎖式薬物移送装置(CSDTD)が使用された。 CSDTDを用いた化学療法剤の微生物汚染のリスクと、安定性を示す高性能液体クロマトグラフィーなどの有効で高水準の薬物アッセイに関するさらなる研究が必要とされる。著者の意図は製品ラベルの推奨事項に優先するものではなく、しかし薬物の効果を大幅に損なうことなく長期保存することは可能である可能性があり、一部の獣医療クライアントにとっての化学療法のコストを減らせることを示唆している。 


==本文から引用== 
表1.
獣医療の患者に使用される19の一般的な注射可能な化学療法剤の保存の要旨 
化学療法剤の保存
訳者注)日本国内で販売されていない薬剤や、製剤の形状や含有量などが異なることがあり得ます。