Pelander, L., et al.
"Incidence of and mortality from kidney disease in over 600,000 insured Swedish dogs." 
Veterinary Record 176.25 (2015): 656.

PubMedリンク PMID:25940343
本文:google scholar経由で入手可能(全文

タイトル
:スウェーデンの被保険の犬60万頭以上における腎疾患の発生率とそれによる死亡率

==アブストラクト===
  腎疾患は犬の罹患率と死亡率の重要な原因である。犬の集団における腎疾患の疫学に関する知見は価値があり、大規模な疫学研究が必要である。この研究の目的は保険データを使用し、スウェーデンの犬の集団における腎臓関連の罹患率と死亡率を推定することである。
 
 1995年から2006年の間の非保険の犬に関する保険会社のデータを回顧的に調査した。発生率と死亡率は犬の集団全体で計算し、性別と品種によって分類もされた。獣医介護非保険の犬の総数は665,245頭であった。この集団における腎疾患の発生率は15.8(15.3016.2)頭/1000犬-年(訳者注:1年間に1000頭中15.8頭という意味)であった。生命保険の非保険犬の数は548,346頭であり、この集団では腎疾患に関連した死亡率は9.7(9.3-10.2)頭/1000犬-年 であった。腎疾患の発生率が最も高い3つの犬種は、バーニーズマウンテンドッグ、ミニチュアシュナウザー、ボクサーであった。腎疾患による死亡が最も多かった3つの犬種はバーニーズマウンテンドッグ、シェットランドシープドッグ、フラットコーテッドレトリバーであった。
 
 結論として、犬の腎疾患に焦点をあてたこの研究による疫学的情報は、将来の調査に重要な情報を提供するだろう。