Soukup, Jason W., Scott Hetzel, and Annie Paul.
"Classification and epidemiology of traumatic dentoalveolar injuries in dogs and cats: 959 injuries in 660 patient visits (2004–2012)." 
Journal of veterinary dentistry 32.1 (2015): 6-14.

PubMedリンク PMID:26197685
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タイトル
:犬と猫における外傷性歯槽骨損傷の分類と疫学;660頭の来院における959の損傷(2004-2012年)

==アブストラクト===
この研究の目的は、犬と猫における
外傷性歯槽骨損傷の疫学を調べ、ヒトの分類システムの犬と猫の外傷性歯槽骨損傷への適応性を評価することである。

ウィスコンシンマディソン大学獣医学科歯科口腔外科部門の症例記録と病院患者処理ソフトウェアから、外傷性歯槽骨損傷と診断された患者全てを同定した。研究集団は、口腔治療での来院し画像診断を含む医療記録から少なくとも1つの外傷性歯槽骨損傷と診断された、
、2004年から2012年の間の合計で660頭の来院、621頭の犬と猫の研究集団を、人の外傷性歯槽骨損傷の分類システムに従って損傷のグループに再評価した。患者のシグナルメント、歯の損傷、患者あたりの損傷の数、を記録し集計した。外傷性歯槽骨損傷の全体の罹患率は26.2%であった。患者あたりの外傷性歯槽骨損傷の平均(±標準偏差)は、1.45(±0.85)であった、ヒトで利用される分類システムによって認識される外傷性歯槽骨損傷の全14クラスが同定され、この研究で同定された外傷性歯槽骨損傷の全ては、このシステムを用いて分類可能であった。エナメル質象牙質骨折(49.6%)は最も多い外傷性歯槽骨損傷であった。最も損傷の多かった歯は、上顎もしくは下顎の犬歯(35.5%)であった。最も多い年齢は、犬で3-6歳(33.0%)、猫で7-10歳(31.3%)であった。

4頭に1頭の頻度で、外傷性歯槽骨損傷は一般的であり、ペットの健康上の重要な関心である。多くの外傷性歯槽骨損傷は重篤であり、適時に、時には即時的な治療を必要である。動物における外傷性歯槽骨損傷の将来の疫学的研究を改善するために、この研究で使用されているような、完全な分類システムの採用と利用が推奨される。