Schmidt, A. F., et al.
"Which dogs with appendicular osteosarcoma benefit most from chemotherapy after surgery? Results from an individual patient data meta-analysis."
 
Preventive veterinary medicine 125 (2016): 116-125.

PubMedリンク PMID:26796424
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タイトル
:どういった犬が四肢の骨肉腫の手術後の化学療法によりもっとも利益を得るか?個々の患者データのメタ分析による結果。

==アブストラクト===
骨肉腫は間葉由来の悪性腫瘍であり、骨芽細胞を産生する。予後は犬の間で異なることが予想されるため、我々は予測される死亡リスクによって特徴付けられる患者のサブグループによって治療を調整することができるかどうかを検討することを目的とした。この研究では、5つの非無作為化研究(400の被験者、そのうち88頭が5ヶ月の追跡期間で死亡)のサブセットを、過去に公表された20の研究の個別患者データのメタ分析から使用した。欠落したデータは観察された変数に依存しており、この依存性を修正するために振り分けられた。以前に発表された多変量予後モデルに基づき、5ヶ月での死亡リスクを予測した。その後、外科的に治療された犬において、研究指針のための変量切片を用いたロジスティック回帰モデルを用い、化学療法の有効性が5ヶ月の死亡リスクに依存するかどうかを検討した。潜在的な交絡因子の調整後、化学療法の主な影響は0.48(オッズ比)(95%信頼区間 0.30;0.78)。予測される5ヶ月の死亡リスクの相互作用による化学療法の試験は、予測されるリスクの上昇に伴い化学療法の効果が減少することを明らかにした;相互作用オッズ比3.41(107;10.84)。カルボプラチン 、シスプラチン、ドキソルビシン、およびドキソルビシン併用療法を、化学療法なしと個々に比較した結果は、重大さと方向性が類似していた。これらの結果は、化学療法の主な治療効果は必ずしもすべての患者に当てはまるとは限らないことを示している。