Rubin, Jacob A., et al.
"Factors associated with pathological fractures in dogs with appendicular primary bone neoplasia: 84 cases (2007–2013)." 
Journal of the American Veterinary Medical Association 247.8 (2015): 917-923.

PubMedリンク PMID:26421404
本文:無料公開なし

タイトル:四肢の原発性骨腫瘍の犬における病的骨折に関連する因子;84症例(2007-2013年)

==アブストラクト===
目的:内科的に管理した犬の四肢の原発性骨腫瘍に関連する病的骨折の発生率を調べ、最終的な病的骨折に関連する可能性のあるX線診断時の潜在的なリスク因子を同定すること。

デザイン:回顧的症例シリーズ

動物:内科的に治療した原発性の長骨の腫瘍のある犬84頭

手順:X線検査の結果に基づき原発性の長骨の腫瘍と診断され、その後剖検で確認された犬の医療記録を再調査した。飼い主はペインクリニックでの治療を選んだ。臨床徴候、診断検査、病理学的初見、および転帰に関するデータが評価された。

結果:84頭の犬が組み入れ基準を満たし、85の肢が罹患した。骨肉腫が最も多い腫瘍であり、85中78(91.8%)の足で同定された。診断から安楽死までの中央期間は111日(範囲 28-447日)であった。病的骨折は85中33(38%)の肢で確認され、大腿骨での発生が最も多く(8/14[57.1%])、ついで脛骨(9/17[51.9%])、上腕骨(10/27[37%])、橈骨(5/25[20%])、尺骨(1/2[50%])であった。ロジスティック回帰分析により、橈骨以外の長骨から生じる腫瘍の最終的な骨折のオッズは橈骨の腫瘍よりも5.05多く、溶解性の腫瘍の最終的な骨折のオッズは分芽性または分芽-溶解混合性の腫瘍よりも3.22多かった。

結論と臨床的関連
:この結果は、橈骨の原発性骨腫瘍は骨折する可能性が低く、溶解性の腫瘍は骨折する可能性が高いことが示唆された。骨の痛みの集中的な管理方法によって治療された患者によるこの研究では、四肢の原発骨腫瘍によって二次的に生じた病的骨折の全体の発生率は、過去の報告と比較して高かった。