Lim, Sun, et al.
"Efficacy of ronidazole for treatment of cats experimentally infected with a Korean isolate of Tritrichomonas foetus." 
The Korean journal of parasitology 50.2 (2012): 161.

PubMedリンク PMID:22711930
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タイトル
: 韓国で分離されたトリトリコモナスフェータスに実験的に感染させた猫の治療におけるロニダゾールの有効性

==アブストラクト===
トリトリコモナスフェータス( 
Tritrichomonas foetus:T・foetus)の治療としてのロニダゾールの有効性を評価するために、6頭のT・foetusに感染していない子猫に、韓国で分離されたT・foetusの株を実験的に感染させた。実験的な感染は直接鏡検、培養、単管ネストPCRによって確認し、全ての猫は感染後20日目までに糞便中にT・foetusの栄養型を示した。感染を実験的に誘導したあと30日目から、3頭をロニダゾール(50mg/kg 1日2回 14日間)で治療し、他の3頭はプラセボの投与をうけた。T・foetusの存在の有無のために、1週間に1回4週間、 修正ダイヤモンド培地を用いた直腸スワブサンプルの直接鏡検と培養により、各猫から得た糞便を検査した。培養結果を確定するために、T・foetusのrRNA遺伝子の存在を単管ネストPCRによて決定した。ロニダゾールの投与をうけた治療群の3頭すべてが、治療中の2週間と追跡期間の4週間中、この研究で用いた全ての方法でT・foetusが陰性の結果を示した。対照的に、対照群の猫からの直腸スワブでは、研究期間を通して常にT・foetusが常に陽性であった。この研究により、韓国で分離されたT・foetus株に実験的に感染させた猫の治療として、ロニダゾール50mg/kg 1日2回 14日間の投与が有効であることを示された。