Bartholomew, K. A., et al.
"Clinical characteristics of canine fibrocartilaginous embolic myelopathy (fce): a systematic review of 393 cases (1973-2013)." 
The Veterinary record 179.25 (2016): 650-650.

PubMedリンク PMID:27682506
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タイトル
: 犬の線維軟骨塞栓性脊髄症(FCE)の臨床的特徴;393頭のシステマティックレビュー(1973-2013年)

==アブストラクト===
 線維軟骨塞栓性脊髄症(FCE)は犬で一般的である。しかし、獣医学文献においては臨床的な特徴について相反する情報があり、重篤な症例における回復の情報はわずかである。この疾患の自然経過を正確に説明するために、犬のFCEに関するシステマティックレビューを行った。3322のこれまで報告された症例と、71のこれまでに報告されていない症例がl組み入れに同定された。情報源の出版物は、PubMed中央検索およびレビュー記事からの参照によって同定された。これまでに報告されていない症例は、2つの獣医学施設におけるコンピュータ化された医療記録によって同定した。FCEは中年齢の大型犬で最も一般的(30%)であったが、個別にはミニチュアシュナウザーが最もよく報告された犬種であり、小型犬は全ての報告された症例の24%を占めた。最も一般的な神経解剖学的局在はT3-L3の脊髄症(33.1%)であった。歩行回復に関する予後は良好から非常に良好であり、85%の症例のほとんどが3週間以内に、補助なしでの歩行を取り戻した。歩行の回復した患者において、持続的な神経学的障害は一般的であった(49.1%)。初回来院時に罹患肢の痛覚が消失している場合、回復率は低かった(10%)が、このデータはより重篤な場合の追跡に関する制限によってバイアスを受けている可能性が高い。さらなる前向き研究によって、より重篤に罹患した患者の予後を評価すべきである。