Zoia, A., and M. Drigo.
"Association Between Pancreatitis and Immune-mediated Haemolytic Anaemia in Cats: A Cross-sectional Study."
Journal of comparative pathology 156.4 (2017): 384-388.
PubMedリンク PMID:28385336
本文:無料公開なし
タイトル:猫における膵炎と免疫介在性溶血性貧血との関連;横断的研究
==アブストラクト===
ほとんどの症例で、猫の膵炎と猫の免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の根底にある原因は不明なままである。一部の猫がこの両方の疾患を同時に有していたという観察研究に続き、この横断的研究ではこの種において、この2つの疾患が統計学的に関連しているかどうかを調査することを目的とした。
2004年7月から2017年12月の間、英国のグラスゴーの、グラスゴー大学小動物病院に来院した全ての症例をこの研究のデータベースとして使用し、 フィッシャーの直接確率検定を用いて2つの疾患の関係について評価した。この研究に含まれた155の疾患を抱えた猫のうち、来院の時点で9頭が膵炎(有病率5.8%)と診断され、11頭がIMHA(有病率7.1%)と診断された。このうち3頭の猫で、来院時に両方の疾患を有していた(有病率1.9%)。2つの疾患の間には有意な関連がみられた(オッズ比 8.63、正確95%信頼区間 1.15 - 49.31、p=0.0178)。
これらの2つの疾患の間の統計学的な関連について、2つの可能性のある生物学的な説明があり、一方の病態がもう一方の病態の原因を表しているか、あるいは根底にある免疫系の異常が猫の赤血球と膵外分泌を標的としているか、のいずれかがある。
==訳者コメント===
疾患猫の母集団の選出がどうなっているのか?大学病院で約4年間で155頭(年間40頭?)しか来ていないのか?その割りにIMHAの有病率高すぎないか?(14頭に1頭!?)、など疑問が多い印象です。本文にはもう少し明確に書いてあるのかもしれませんが。
"Association Between Pancreatitis and Immune-mediated Haemolytic Anaemia in Cats: A Cross-sectional Study."
Journal of comparative pathology 156.4 (2017): 384-388.
PubMedリンク PMID:28385336
本文:無料公開なし
タイトル:猫における膵炎と免疫介在性溶血性貧血との関連;横断的研究
==アブストラクト===
ほとんどの症例で、猫の膵炎と猫の免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の根底にある原因は不明なままである。一部の猫がこの両方の疾患を同時に有していたという観察研究に続き、この横断的研究ではこの種において、この2つの疾患が統計学的に関連しているかどうかを調査することを目的とした。
2004年7月から2017年12月の間、英国のグラスゴーの、グラスゴー大学小動物病院に来院した全ての症例をこの研究のデータベースとして使用し、 フィッシャーの直接確率検定を用いて2つの疾患の関係について評価した。この研究に含まれた155の疾患を抱えた猫のうち、来院の時点で9頭が膵炎(有病率5.8%)と診断され、11頭がIMHA(有病率7.1%)と診断された。このうち3頭の猫で、来院時に両方の疾患を有していた(有病率1.9%)。2つの疾患の間には有意な関連がみられた(オッズ比 8.63、正確95%信頼区間 1.15 - 49.31、p=0.0178)。
これらの2つの疾患の間の統計学的な関連について、2つの可能性のある生物学的な説明があり、一方の病態がもう一方の病態の原因を表しているか、あるいは根底にある免疫系の異常が猫の赤血球と膵外分泌を標的としているか、のいずれかがある。
==訳者コメント===
疾患猫の母集団の選出がどうなっているのか?大学病院で約4年間で155頭(年間40頭?)しか来ていないのか?その割りにIMHAの有病率高すぎないか?(14頭に1頭!?)、など疑問が多い印象です。本文にはもう少し明確に書いてあるのかもしれませんが。
また、3頭でみられた膵炎とIMHAの併発?から統計的な評価をしても、n数少なすぎて微妙な感じがします。
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